●太鼓あれこれ

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【前置き】

私が所有している太鼓は、ちょっと変わったものが多い。

もちろん、他の太鼓奏者の方と違う太鼓を使うことで、
ひとつの個性、インパクトとなることもあるだろうが、
決して意図的に“奇をてらった”太鼓を集めている
訳でわない。

これにはちょっとした訳がある。

私は、毎日のように牛山太鼓店さんの和太鼓道場
“命響館”(メイキョウカン)に通い、稽古をしているのだが、
稽古の合間に、工場でお仕事中の牛山さんを訪ねる
ことも多い。

他愛のない世間話をするだけのこともあるが、
やはり大抵は太鼓の話をすることになる。

その時に牛山さんが手がけられているお仕事(太鼓)
についてお話をお聞きしたり、逆に私が普段思っている
ことを聞いて頂いたり。

こうして頻繁に牛山さんのところへお邪魔していると
“こんな太鼓が出来たけどどうだい?”とか
“そういう太鼓なら今度作ってやる”という話に
なってくるのだ。

もちろん、太鼓はもともと“いいお値段”だし、
私の場合、予算的にはほとんどないに等しいので、
欲しいと思ったからといって購入出来る訳ではない。

しかし、時にはどうしても欲しい“お気に入り”が見つかったり、
仕事上どうしても必要な(あるいはそう自分に言い聞かせる)
太鼓もある。

そんな時に、“ハブ君(私の愛称)なら安くしとくで”とか、
“無理なく何回払いのローンでもいいで”と
言ってもらうと、ついつい買ってしまうのである。

そんな訳で、ここでは私の持っているお気に入りの太鼓を
気の向いた時に紹介していこうと思う。
太鼓ファイル@
これは、このページを作成するきっかけになった太鼓たち。

0歳〜小学生くらいまでの子供達が、
無理なく叩ける太鼓が欲しい、との思いから
牛山さんに特別に作って頂いた。

台から下ろせば本当に0歳の子でも叩ける高さになるし、
台に乗せれば小学生はもちろん、大人でも十分に
叩ける高さになる。

この太鼓、一見ただの平胴太鼓に見えるが、
実はすごく“贅沢”な逸品なのだ。

どこが贅沢か、というと・・・下の写真を見て頂きたい。
比較対象となるスケールがないので分かりにくいが、
実はこの太鼓、右はじの物を除いて鼓面の直径は
約48cmある。しかも胴は泣く子も黙る本ケヤキ!

伊那谷の多くの太鼓グループが、最も一般的に用いる
通称“尺六”太鼓と同じ直径である。

つまり、響きこそ長胴太鼓には劣るが、音色や皮の張りは
一般的な“尺六”太鼓に、まったく引けをとらないのだ。

子供用の小さな太鼓というのはよくあるが、
私は常々“音色”や“皮の張り”がとても心地よい、
この“尺六”太鼓に触れさせてやりたいと思っていたのだ。

しかし、実際それをオーダーしようと思うと、
やはりそれなりに費用がかかってしまう
(皮は尺六サイズなのだから当然である)。

もう少し自分の営業も軌道に乗り、
予算的に余裕が出て来てからにしようと思っていたのだが、
いつものように工場の中を見させて頂いていた時に、
たまたま乾燥中であった“太くて短い胴”を見つけて
しまったのだ。

そこで、おそるおそる牛山さんに
“実は子供用の太鼓が・・・”
と相談したところ、いつもの調子で
“ハブくんになら儲け抜きで作ってやる”と・・・

そんな風にして出来たのが上の4台である。
その出来のあまりの素晴らしさ、贅沢さに感激し、
こうして紹介するに至ったのだ。

ちなみに、右はじはお囃子用(演目紹介ページ参照)に
すこし前に作って頂いた1尺4寸の平胴太鼓。

こうして、牛山さんの善意により私の元へ届いた
この贅沢な平胴太鼓を、より多くの子供たちに
打ってもらえるよう、親子を対象にした教室を
開いたり、イベントでの太鼓体験コーナーの実施など、
ますます精力的に取り組んでいきたいと思う。

牛山さんにはひたすら感謝!である。

ぜひこちらもご覧下さい
○牛山太鼓店ホームページ
○和太鼓道場命響館ホームページ
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